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 第10回  開明の道

地球の本来に向けて、ヨーソロ―狐さんは地球の行方を見ています


2005年11月23日(水・祭)〜29日(火)
午前10時〜午後5時

佐賀市柳町界隈佐賀市歴史民俗館

文化の交流市 第10回、開明の道を編む
佐賀市「開明の道」プロジェクト実行委員会


平成13年7月にスタートした佐賀市「開明の道」プロジェクトが、この11月、5年目、第10回を迎えます。

今回は、前回この6月に行った「ニッポンの本来を暮らしたい」に続いて、「地球の本来に向けて、ヨーソロ。――狐さんは地球の行方を見ています」をコンセプトといたします。

“開明の道を編む”の第一回から第九回までのハイライトシーンを映像にまとめましたのでぜひご視聴ください。
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  340kbpsのWindows Media Videoで
  配信しています。

今回、山羊の毛の敷物で長野県中川村から参加していただくイエルカ・ワインさんは、最近、狐について次のように語ります。狐さんが世の乱れを前にして、その行く末を見守っているのだと。お稲荷さんもそうだが、アメリカ・インディアンの世界でもコヨーテの寓話があって、私たちの地球のありようを見守ってくれている、と。そして彼は、しばらく前から始めた焼き物(陶器)で、狐さんを焼いています。
「開明の道を編む」―それは、佐賀市長崎街道沿いの柳町界隈に再整備された旧建築、庭園を使って「開明」の地として出発した佐賀の風土について、その季節、歴史と文化を、改めて「あさって」に向けて再編集していこうという意を込めて考え、企画されました。
5年前に始めた年2回のエキジビションで、今回10回目を数えます。
佐賀は幕末から維新にかけて、「開明」の気に溢れ、さまざまな人材を輩出させています。長崎街道の起点、長崎は、大航海時代、アユタヤ、バタビヤ、マラッカ、琉球など、東南アジア―南の島々との交流があり、それは更にインドやローマにも通じていました。一方、長崎から上陸した南からの道は、佐賀小倉を通って日本列島の南西部から東北方面に、瀬戸内、上方を経て江戸につながる道でありました。
また、地元の地理―風土という視点から考えてみますと、九州山地北部に源を発する筑後川流域と有明海沿岸域という捉え方ができます。
かつて日本経済のバブル現象のなかで、日本列島の経済成長の落とし物を、おくればせながらもう一度見直したい、再生していこうという動きが始まっていました。各地の歴史的、文化的建造物が消滅していこうとしているなかで、これをストップさせようという意図―しかし、それはたんに「整備」という名のハード中心のあり方であってはならない、というのが、市の考え方でありました。
長崎街道、柳町界隈には、旧古賀銀行、旧古賀家、旧三省銀行、旧牛島家、旧福田家といった明治から昭和初期にかけて建てられ、活用されていた建築物が存在しています。時代の推移のなかで、その社会的な機能を失ったものの、文化遺産としては貴重で、後世に伝えたいものであります。そこでこれを文化財として保存、整備をしても、今後どのように使っていくのか、活用していくのかという中身の計画が不十分なままではよろしくない、佐賀市民の文化遺産をこれからの社会と時代に向けて、どう活かしていくのかという視点に立つ必要がある、と考えられたのであります。

これらの文化遺産が存在してきたかつての日本の時代や社会、生活文化の基盤や背後に存在する日本の文化について考え直したり、火や水を使って道具の体験学習をしたり、食の安全や食文化のありようについて、また私たちを取り巻く自然環境が遭遇している危機について、考え、克服していく道を探ること。
第2回目以降の「開明の道」プロジェクトのために、私たちは次のような考えをまとめています。

1. 自然素材を開明すること、(材料化の技と文化)絹、麻、綿といったモンスーンアジアの自然染織素材の材料化のためのレクチャーワークショップ、自然素材や和綿づくり。次ぎに、今回のコンセプトに強くかかわる企画内容のいくつかについて―。

2. 自然食材についてのフォーラム、食の安全と日本の食文化。食事会、試食など。

3. 地域の自然環境づくりに環境土木――大地と表土の水と気の自然な循環。

開明の「道」である長崎街道を舞台とし、布の生活文化の世界を、同じモンスーンアジアの風土に育まれた東南アジアとのつながりの視点で捉え、食文化として、米や豆の再発掘・東南アジアの食・街道の味を紹介するとともに、現代のものとしてアレンジし、OLD&NEWしていく。

今までの歩みは、

第1回「南の島々の布から〜更紗と絣」
平成13年7月

第2回「素材を遊ぶ〜きぬ、あさ、もめん。挽く、績む、紡ぐ。そして、泥。」
平成13年11月〜12月

第3回「あなたにイチバン近い昔―甦る生活文化財」
平成14年7月

第4回「素材を収穫する〜着ごろ、食べごろ、使いごろ」
平成14年11月

第5回「生命の躍動―竹とその仲間たち」
平成15年7月15日

第6回「日本の衣服の将来への提言――現代の東洋服 身衣宣言――」
平成15年11月

第7回「南の蛮と文」
平成16年6月〜7月

第8回「茶の自然を遊ぶ」
平成16年11月

第9回「ニッポンの本来を暮らしたい」
平成17年7月

そして、今回は、
地球の本来に向けて、ヨーソロ―狐さんは地球の行方を見ています
2005年11月23日(水・祭)〜29日(火) 
午前10時〜午後5時  

佐賀市柳町界隈佐賀市歴史民俗館

地球の本来は私たちの本来――。
狐こんこん、麹むくむく、天下よ、泰平なれ。
狐さんが地球の行方を見ています。

地球の本来を暮らそう。
地球の本来は私の本来。
地球の本来に向けて。
里山はふるさとである。

(食の分野)
安全性を確めてからでないと、使えない、口に出来ない、暮らせない。

発酵文化を―。
山鹿市の内田物産「卑弥呼」の味噌カフェ、手前味噌。
佐賀の丸秀。
南阿蘇のかるべさん。
酒殿(味噌、漬物小屋づくりの準備)。
(染織と発酵)
瀧澤久仁子「華南の染織技術と発酵」「藍染め黒檀染め」、食文化についても。
高橋裕博「灰と染織文化」

・子供の子供の子供たちへ――もののけ姫の世界、大人もこどもになって遊ぼう・・・ex.香月泰男、カチーナ人形、狐の嫁入り行列

木綿の収穫祭り(北タイのメチェムの収穫祭りに因んで)
綿摘みから手紡ぎ、織りから染めまで子供たちの参加

古賀さんの山野草(苔玉)とメダカと亀
メダカと亀は有明沿岸の環境指標生物

民族学の対象となる小規模な有用植物園(繊維をとるもの、自然染色の材料、草木灰を採る植物等を栽培)をつくる。

次に、今回のコンセプトに強くかかわる企画内容のいくつかについて―。

◆地球の明日を荷なう子供たち、あるいは子供の子供の子供たちとの遊び。
オープニングセレモニー「地球の本来に向けて、ヨーソロ」狐の行列と太鼓。
狐こんこん、麹むくむく、天下泰平。

◆ピアノ・コンサート 「本来の地球と子供たちへ」ウォン・ウィンツァン
URL http://www.satowa-music.com/index.html

○佐賀の佐賀綿の収穫(綿摘みから、手紡ぎ、織りから染めまで子供たちの参加)

◆モンスーンアジアの発酵文化
座談会+ワークショップ「麹むくむく―食の発酵を考える―」
内田遵(卑弥呼)、石橋一雄(佐賀女子短大・発酵研究家)、かるべけいこ(久木野)、瀧澤久仁子(発酵染織)ほか
山鹿市で味噌作りとカフェを開いている内田さん、佐賀女子短大で造り酒屋出身の石橋先生、南阿蘇で自然食民泊をなさっているかるべさん、タイのチェンマイで発酵染織をなさっている瀧澤さんたちの発酵談議と丸秀醤油の秀島さんの甘酒づくりのワークショップ。
○展示とスライド・レクチャー 「華南やインドシナの染織と発酵」
瀧澤久仁子さん

○染色ワークショップ 「もめんに黒とこげ茶を染める」高橋裕博氏

○レクチャーと映像「ガラスびん事始――佐賀の古いびんにも触れて…」
レクチャー後「あなたのびん、鑑定します」
 庄司太一氏

○スライドレクチャー 「古民家解体と再生」