Tortoise Garden


「Testudo Graeca Graeca」
(ギリシャリクガメ・グラエカ種 ケアシート)

分類  リクガメの分類は、とても混乱していて不完全である。4種類の亜種に分類 されるという昔ながらのコンセプトが、まったく不十分で根本的に間違ってい ることは明白である。ある一ヶ所のエリアだけでも、とても多くの地域特有の バリエーションが見られ、おそらく北アフリカだけでも、多くの異なった種や 亜種が生息している。  幸運にも、一部を除いて、そのほとんどは、飼育下において、同じようなケ アをしてあげればよい。砂質の海岸沿いで標高の低いエリアに生息しているこ とが多い、明るい色合いの個体は、冬眠をしない。しかし、代わりに夏眠を行 う。このケアシートは、モロッコで見られるギリシャリクガメ(グラエカ種: Testudo Graeca Graeca)についてのみ述べている。また、リビアとチュニジ アのデータも加えている。  ギリシャリクガメ(グラエカ種)の自然の生息地は、半乾燥の低木地帯や地 中海沿岸の森、半砂漠地帯周辺というようなタカトウダイと呼ばれる多肉植物 の仲間が多く生えているところに生息している。この生息地は、季節によって 植物の発生に変動がある − それらの食べられる植物は、冬や早春にたくさ ん生える。南部エリアにおいて、ギリシャリクガメ(グラエカ種)は、暖かい 冬の間ずっと活発に活動していて、暑い夏に夏眠をする。同じ範囲の北部にお いては、この生活サイクルは逆になっていて、冬に冬眠をし、夏は活発に活動 する期間である。  飼育下では、このリクガメは、広くて、乾燥していて、水はけがよい飼育設 備と十分な天然の野草の餌が必要である。新鮮な水は、いつも与えられなけれ ばならない。この種には、ガラス水槽のビバリウムでのインドアな飼育はまっ たく適さない。ギリシャリクガメ(グラエカ種)と他の種(同じ種でも、他の メンバーはダメ)とを同じ設備の中で一緒に飼育することは、まったくお勧め できない。それは、相入れない病原菌の影響を非常に受けやすいし、ただちに 鼻水症候群(Runny Nose Shyndrom)になってしまうかもしれないからである 。  ギリシャリクガメには、動物タンパク質、その他の高タンパク質、高脂肪の 餌は適していない。にもかかわらず、いくつかの古い飼育書の中では、そのこ とが推奨されており、それは致命的な腎臓の疾患を誘発する。若い個体の場合 には、不自然な成長が加速され、甲羅が変形したりする。可能な限り、多くの 種類の新鮮な天然の野草を餌として与えたい。そして、毎日、カルシウムとマ ルチビタミンのサプリメントを添加したい。地中海リクガメの仲間のより詳細 な日々の給仕管理については、トータス・トラストの"フィーディング・マニ ュアル"を調べて欲しい。  もし、きちんとギリシャリクガメをケアしてあげることができれば、彼らは 飼育下でも、最終年齢まで到達することが可能である。私たちは、100歳を 越える飼育例をいくつか実際に知っている。冬眠は、とても危険はものだが、 トータス・トラストの"Safer Hibernation and Your Tortoise"をよく読めば 、取り返しのつかない失敗を避けることができる。 ・北アフリカ産 ・健康に飼育したいのであれば、冬眠を ・100%植物食 ・季節に応じて豊富な植物が茂っている半乾燥地帯生まれ ・広い屋外/屋内飼育環境 ・ガラス水槽のビバリウムに適さない生き物 ・日常的な温浴もしくはコンスタントな水分摂取 (by Tortoise Trust)


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