ロシアリクガメ、ギリシャリクガメ、ヘルマンリクガメ、マルギナータリクガメなどの 温帯に生息する地中海リクガメの仲間は、冬になると冬眠すると言われていますが、日本 における冬眠ノウハウは確立されていません。 本ページでは、地中海リクガメの冬眠について、考察していきたいと思っています。
春になって、藁を詰め込んだ冬眠バージョンの シェルターから出てきたマルギナータ。 冬眠から明けると一回り逞しくなったような気 がします。 |
「冬眠のメリット/デメリット」 とある雑誌に“冬眠の科学”みたいな記事が掲載されていて、そこに爬虫類ではありませ んが、該当するかも?と直感したのでご紹介します。 【冬眠のメリット】 ・食料が少なくてすむ。 ・放射線に強くなる。 ・ガンに強くなる。 ・細菌に強くなる。 ・寿命が長くなる。 【冬眠のデメリット】 ・襲われる可能性が高くなる。 ・活動期間が短いので繁殖力が低下する。
以下、初めての冬眠での体重変化を示したグラフです(2002年1月6日現在)。 まだ、はっきりとした結果を得るだけのデータではありませんが、なんとなく体重の安 定期に入っているように感じられます。ただ、現時点では、餌を抜いた期間の体重減少 から体重の安定期への移行ポイントがはっきりしません。もっと長期間のデータ収集が 必要と思われます。 冬眠個体は、ほとんど手足を引っ込めて寝ていますが、1匹のギリシャリクガメ(イッ テン)だけが手足を伸ばしているのが気になります。 マルギナータリクガメ(チビマル)は、体重の減り方が大きかったので、冬眠から起こ しました。