Tortoise Garden

<順次アップデートしていきます>
ミツユビハコガメ CareSheet(Terrapin Carolina Triungus)


(↑飼育を始めて1年目くらいの頃)


【概要】
北米原産の陸生のヌマガメ。ハコガメという名の通り、腹甲に蝶番のように折
れ曲がる部分があり、首手足を引っ込めた時に、腹甲で完全に蓋をしてしまい
、敵に襲われないような体制をとるのが特徴。
名前の通り、後ろ足の指が3本だが、時々4本ある個体も見つかるらしい。
甲長は10〜12cmくらいで成熟しても小さいので飼育しやすい。屋内で飼
育すると体調を崩しやすく、可能であれば年中屋外で飼育した方が健康に
飼育することができます。屋外で飼育すればとても容易に飼育することがで
き、記録では100年以上生きた例もあるというので、がんばって長生きさせ
てあげたい生涯のペットです。
WC(野生採集個体)は、生き餌しか食べず偏食する個体もいて飼育しづたい
ので、可能であればCB(飼育下繁殖個体)で人工配合飼料に餌付いた個体
を入手した方が飼育が容易です。
海外からの輸入は少ないですが、最近では国内で繁殖されている方も多く、
そういった個体は日本の気候に馴染んでいるので、国内CB個体を入手され
ることをお勧めします。

(↑左側:2006年の様子/右側:2005年の様子)


【餌(我が家での実績ベース)】
@レプトミン(主食。嗜好性高いです)
  基本的にはこれだけでも大きくなります。
  しかし、栄養のバランスを考え、A以降の餌を時々与えるようにして微量栄養素の補足をします。
A小松菜(時々与えると食べます)
Bミルワーム(嗜好性高いです。もちろん、ジャイアントミルワームも好きです)
C乾燥エビ(ガマルス、クリル、カメのおやつ等)
Dレプカルリクガメフード(時々与えると少し食べます)
Eトウモロコシ(茹でたもの)
Fコオロギ(夏から秋にかけて捕まえたものを与えています)
Gバナナ
Hナメクジ(嗜好性高い) ※庭で捕まえています。植木鉢の下に住んでます。
Iオカダンゴムシ(嗜好性高い) ※庭で捕まえています。植木鉢の下に住んでます。
Jミミズ(大好きです)
Kスイミー(鯉の餌)
Lひかりクレスト胚芽(鯉の餌)

ベビーは、餌を水に浮かべて与えている。餌は@BCを与えています。

(↑レプトミン、ひかりクレスト胚芽、ダンゴムシです。

■カルシウムの摂取
卵の殻を齧る個体もいるようですので、卵の殻を適当に割って飼育空間に撒いておくのもよいかもしれません。


【飼育〜2005年から〜】
庭の一角を90cm×60cmくらいのスペースに区切って飼育。
床材は地面のまま。直径30cmほどの水皿に水を入れて、餌は直径10cmほどのステンレス皿に入れて与えています。シェルターは自作の市販品。
餌は毎日与え、水替えも毎日。日差しの強い場所なので特に殺菌消毒になるようなことは実施していません。


【飼育〜2004年まで〜】
甲羅のサイズが6cmくらいの個体の飼育から始めました。
60cmケージ(プラスチック製)に餌皿のみで飼育。
ケージに少し傾斜をつけて、底面積の1/3〜1/2に水を入れ、いつでも好きな時に水に浸かれるようにしておく。床材は無し。
ケージはベランダに設置し、ケージの半分が日陰になるようにしていました。
餌は乾燥したまま食べていました。1ヶ月に一度ほど、殺菌消毒として、水をまったく入れないで丸一日過ごさせるようにしていました。

<ベビー>
20〜30cmのケージ(プラスチックケース)の全体に5mmくらい水をはって飼育。
こうすると甲羅が歪に育たないと聞いたので実行している。餌で水が汚れるので水替えは毎日。
甲羅のサイズが7,8cmを超えるまでは、冬の間は、冬眠させず、25℃以上に保温した屋内環境で飼育した方が安全。

屋内飼育の場合
爬虫類用のUVBを照射するフルスペクトルライトでの飼育が必要。もちろん、メタルハライドランプも使える。

■成長に伴う変化
ベビーの時は常時薄く水を張った環境で飼育しますが、成長と共に陸棲傾向がかなり強くなって、最終的にはほとんどの時間を陸上で生活し、水気が欲しい時だけ水に浸かる、というような生活パターンをおくるようになります。人にもよく慣れるので見ていて面白いです。



【冬眠】
11月頃、湿った水苔の入ったケージに移すと、自分で水苔の中に潜る。
そのケージを日光が当たらない場所に3月いっぱいまで置いておく。
4月になったら、通常のケージに戻し、日中日光が当たる場所に置く(もちろん日陰も作っておく)。
まだ、気温がそれほど高くないので、餌はほとんど食べないが気温の上昇とともに、
徐々に食べるようになる。
冬眠に慣れた個体は、庭の土に勝手に潜って冬眠して、春になったら自分で出てきます。
我が家の場合、4月になっても潜った土から出てこない場合には、掘り起こして水につけて起こしています。

(↑冬眠から目覚めようとしている雄です)


【行動】
・ある程度大きく育った個体は、レプトミンは、乾燥のままポリポリ食べる。
・丸一日水のない環境においた後など、水をゴクゴク飲む。
・コオロギなどを生き餌を入れると、急に機敏な動きになり、野生を取り戻す。
・1,2日おきに水中で糞を排泄する。
・真夏以外は、よく日光浴をする。
・ナメクジやダンゴムシを食べるときはとても活発になる。



【産卵】
2000年生まれの国内CB個体が2006年の6月半ばに産卵し、8月半ばにベビーが誕生しました。産卵は2クラッチ行いました。一回目の産卵数は8個。2クラッチ目は実験的に土に埋めたままにしたので産卵数不明。
2005年の夏に、カメ仲間から雄をブリーディングローンで借りて、同じ空間で飼育したら簡単に交尾に至りました。CB個体でおびえない性格の雌だったのでよかったのかもしれません。
2006年8月23日、初めてのベビーが誕生しました(小さい!、かわいい!)。

(↑左側:飼育スペースのメンテナンス中に小さなケージに入れていたら交尾を始めました/右側:孵化直後のベビーです)


〜その他の情報収集〜
海外のYahoo!などで「Box Turtle」などのキーワードで検索すると、アメリカハコガメの飼育に関する情報は容易に入手することができますので、探してみてください。

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