Tortoise Garden

リクガメ飼育の先輩方からいただいたアドバイスを掲載していきます。

「リクガメの良いペアを見つけるためにどうしたらよいか?」

<Answered by Oさん>

繁殖を目指したいからよりよいペアを見つけるにはできれば雄2雌3を推奨し
ます。ここで、この数の飼育が可能でしたら、

@雄同士のを一緒のゲージで飼育し、優位の方を選出します。

Aこの優位の雄と雌3 計4を一緒のゲージで飼育し、雄が一番気に入った雌
 と2番目に気に入った雌の3匹で飼育します。雄がどの雌にも興味を示すな
 らば大きい2匹の雌を選択します。

Bあぶれ組2匹をペアとします。

喧嘩で優位に立つ雄は必ず雌がいると交尾行動を起こそうとします。どうして
も交尾行動を起こさないときは雄同士を会わせ、喧嘩させると良いと思います
。顰蹙物ですが、雄に優位性を持たせることも大事だと思います。

良く爬虫類は単独飼育が基本と言われますが、前述したように私はある程度の
成体ならばペア飼育でも良いと思います。

ギリシャリクガメなどの求愛行動はかなり激しいものがありますが、人間が見
て、激しいだけで、ギリシャリクガメにしてみれば当たり前なのかも知れませ
んから。ただ、本当にストレスを感じ、死んでしまう様なことがあってはいけ
ませんので、ここを見極めるのも大事ですし、難しいです。

しかし、雄1雌2飼育の方が繁殖には良いと思っています。強い雄に雌が1で
は大変なので、雌2にしておきましょう。私の繁殖に成功したロシアリクガメ
の父親と母親はペアだけでなく、ここに、他の雌も1匹加えています。

雄雌ごっちゃでの飼育は母親は特定できますが、父親の特定ができませんので
、F2の事などを考えると不安です。
雄2雌1は絶対推奨できません。

「雄の優位を見極めるのはどうすればよいか?」

<Answered by Oさん>

成体になった雄同士でしたら威嚇行為はします。我が家の強い方のロシアリク
ガメの雄は体重で30倍近くもあるケヅメにさえ威嚇します。パンケーキリク
ガメの雄も一度体重の倍以上のギリシャと噛みつき合いの喧嘩をしました。ギ
リシャリクガメは、知っての通り甲羅アタックです。この威嚇行為のない雄は
まだ成体とは言えないのではないでしょうか。

ちなみにロシアリクガメの威嚇はまず首を上下に降ります。次に噛みつきます
。雌に対する求愛も同様なことをします。ギリシャリクガメも威嚇と求愛が同
様な行為です。

上のような威嚇行動や噛みつきをはじめは両者でやり合いますが、そのうち一
方(優位な方)しかやらなくなります。ロシアリクガメは雄同士でのマウンテ
ィングを確認したことはありませんが、ギリシャリクガメでは、雄同士でもマ
ウンティングをします。また、喧嘩をして負けた劣位の個体は逃げるようにな
ります。

「冬眠について教えてください。」

<Answered by Mさん>

=ギリシャリクガメ=

 完全野外飼育です。冬眠のための保温設備はありません。代わりに潜った上
に腐葉土や堆肥をどっとかけてやります。その上に適当な大きさのスチロール
をのせるだけです。機器にたよるより、この方法が一番温度が安定するようで
す。ギリシャリクガメも個体により冬眠の上手、下手がいますので、馴れるま
では気をつけてください。私の経験では西タイプはけっこう上手で、東タイプ
は下手な個体もいる。春夏秋と十分に食べさせて、健康であればいけるんでは
ないでしょうか。

------------------------------------------------------------

=ロシアリクガメ=

 ロシアリクガメはギリシャリクガメ以上に冬眠は上手ですが、寒さによって
ですが深く潜るので注意しないと冬眠から覚めたら塀の外(ほんとにあった)
なんてことになります。ギリシャリクガメよりも高温多湿に多少弱いようです
が夏場の環境を一工夫すれば問題ないですよ。

------------------------------------------------------------

(おまけ)

=アカアシガメ=

 冬場は知人の温室に行ってます。そこは水生のカメの為の温室ですので高温
多湿状態。なもんでGoodです。夜が結構涼しくなりはじめたら温室にひっ
こさせてます。

「リクガメ処置事例:鼻水」

<Answered by Mさん>

Question:「甲長10p,体重330グラムのギリシャリクガメ(雌)が鼻水をた
らしています。常にたらしているのではありませんが,くしゃみと鼻ちょう
ちんもあり,とても気がかりです。餌食いも非常によく,家に来てから2週
間ほどで体重が30グラム増え,順調だと安心していましたが,ここにきて鼻
水です。鼻水が出るほかはまったく様子は変わりなく,食欲も,糞・尿・尿
酸も毎日確認しています。ケージの温度は鼻水を見てから(2日前です)昼
29度・夜27度に上げました。ちなみにそれまでは昼28度・夜25度でした。(
空中サーモで管理してます)暖房は,パネルヒーターと遠赤外線灯,昼間は
バスキングライトもつけております。ケージ内の温度はほぼ25〜28はキープ
しています。湿度は最低30%,昼間は加湿器を使っていますので55%程度に
なっています。今後どのように対処すべきなのか,お教え下さい。」

-------------------------------------------------------------------

Answer:「ホルスを飼っているものです。鼻水、鼻ちょうちん、くしゃみが
確認されているとしたら、呼吸器感染症だと思います。人間でいう『風邪』
のようなものです。カメは人間と違って、細菌を体の外に出すという機能が
不十分で、放っておくと肺炎になり、命取りになります。早急に動物病院で
処置を受けるべきです。
カメには呼吸をつかさどる『横隔膜』がないために、『咳』をすることがで
きないそうです。また、肺のなかにたまった物を、啖やつばのかたちで体外
へ出すこともできないそうです。このようなことが、細菌を体外に出す機能
が人間よりも劣っているため、感染すると進行が早いそうです。
私のホルスも以前に同じ様な症状を確認し、動物病院に連れて行きました。
レントゲンを4枚撮り、抗生物質の注射をして、家での処置として1週間分
の薬と注射器を受け取り、掛かった費用は約1万円でした。その後は、鼻水
も無くなり今に至っています。」

「冬眠の兆候と移行フェーズ」

<Answered by Mさん>

 庭でギリシャリクガメ(グラエカ種)を飼育されているM氏という方に冬眠
の兆候から冬眠に入るまでの過程を教えていただきました。
(庭の土に潜って、冬眠しているそうです。)

土について

 普通の土といいましたが、砂、腐葉土、貝殻、なんか混ぜています。粘土質
でなければいいのではないでしょうか。

1)10月頃には餌を食べる時間が徐々に減っていき、冬眠直前1〜2週間前
  は餌を与えても食べません(体温がそこまで上げられないのでしょう)。
  (通常は与えても食べませんので与えなくてもいいです。この時期は目の
  前に餌を置いても食べません。)

2)完全に冬眠に入るまでの間、数日に一度くらい起きて日光浴をします。
  (一定温度以上になると日光浴しに出てきます。冬眠準備中)
  個体により浅く土に潜り日中に出てくるものもいるし、物陰に隠れている
  ものもいます。我が家では冬眠が上手な個体は土に潜り日中に出てきます。
  冬眠準備中は浅い土中なので日光があたれば土の表面が暖まりはいでてき
  ます。
  雨の日もほったらかしですが、小さいながらもシェルター、植木がありま
  す。しかし冬眠準備中はシェルターに入らず、土にもぐります。

  <冬眠本番、冬眠準備中の見分け方>

  これは私が説明上つけたもので、特にありません(感覚によるもの)。
  土に潜る深さについては、準備中が3〜5センチ位。本番では20〜30
  センチ位です。

3)自然下では、上記のプロセスを経ながら、冬眠時には胃の中が自然に空っ
  ぽになるようなリクガメの生活リズムになっています。胃の中に食物が残
  っているということはリクカメにとって冬眠の準備ができていないことに
  なります。
  もしこのとき人為的に温度を下げると冬眠ではなく、ただ動けない状態に
  なります。私は胃の内容物が腐ってまうということより、このようにカメ
  の生態や生活リズムに狂いを生じさせることの方が危険とだ思っています。

4)心配ならばはじめは1ヶ月程度の冬眠させて様子をみるのが良いとおもい
  ます。Testudo属の多くは冬眠しないと言われる種でも体内には冬眠もしく
  は休眠ができるメカニズムを持っているものがけっこういます。春夏にし
  っかり栄養を体内に蓄えた個体であれば心配ないと思います。

  <1ヶ月程度なら死なないか?>

  栄養十分で温度管理ができていれば大丈夫と思います。
  ※Testude属の多くは土中に長期間潜るという形態をとらないにしても、短
   い冬がある地域に生息しているものが多く、1ヶ月程度冬眠モードにな
   ります。この理由により1ヶ月程度といったわけです。生息地域にもよ
   りますが T.g.ibera はも少し長期間の冬眠にも耐えられると思いますが
   念のためです。冬眠の準備行動を観察すれば、どちらかのタイプかなん
   となく分かると思います。下手な種は土になかなか潜りませんし、冬も
   数センチ程度しか潜りません。

5)冬眠したら、潜った上に腐葉土や堆肥をどっとかけてやります。その上に
  適当な大きさの発泡スチロールをのせるだけです。機器にたよるより、こ
  の方法が一番温度が安定するようです。
  春夏秋と十分に食べさせて、健康であればいけるんではないでしょうか。
  私が冬眠させるうえで一番気を使っていることは、この春、夏にしっかり
  食べさせ栄養をつけさせることです。

※参考データ

これは我が家でのデータですので温度記述した温度は参考としてください。

 晴れの日で気温が17〜18度くらいがおおよその境界線だと思いますが、
日中の気温がこのラインより高くなる時間が多ければ、活動もするし餌も食べ
ます。

 日中の気温がこのラインに満たない場合は餌を食べなくなります。この時期
が秋中盤から後半にかけてでしょうか。
 この時期に、夜の気温が約10度を下まわるようになったら夜間や曇りの日
土にもぐります。(私の言った冬眠準備中とはこの時期です)

 もっと気温が下がり日中の気温が約13〜14度にしかならなくなったとき
に冬眠します。この時期が初冬でしょうか。

 冬眠時は土中で5〜7度を維持できる深さ(約25センチ)に潜ります。

「26年間飼育!(2000年現在)」

<Answered by Eさん>

昭和49年、ショップでロシアガメと呼ばれていたロシアリクガメを1000
円位で購入し、現在、16cm/960gに成長しました。購入当時、10c
m位ありました。従って、26年以上生存しています。
静岡での飼育、一切保温もせずに飼育し、餌もレタス、バナナ等のみ。

「31年間飼育!(2003年現在)」

<Answered by Oさん>

31年前、船乗りのだんな様がモロッコで帽子と交換で持ち帰ったギリシャリ
クガメのペア。庭での放し飼いで雌が生き残り、今も元気にしている。餌はみ
かんやバナナ。

「何日間か家を空けるとき」

<Answered by ?さん>

りんごを4分の1くらいに切って置いといてあげるとイイらしい。とりあえず
、キャベツよりもりんごのほうが絶対にイイらしい。
※できる限りの餌を入れておけばいいのかな?。

「ギリシャリクガメ・冬眠失敗例」

<Answered by Mさん>

他の個体より冬眠にはいるのが早かったです。冬眠前の体重は、安全圏内です。
冬眠中は、体重の減少が多かったので、冬眠打ち切りにして、室内飼育にしま
したが、体重がもどらず、2ヶ月くらいで落ちました。あまり食べないので、
チューブで野菜ジュースとか飲ませてましたが、だめでした。

「ロシアリクガメ・土に潜る依存度」

<Answered by M氏>

 ロシア(ホルスフィールド)リクガメのように、かなり寒くなる地方の個体
群は、日中はともかく夜間の温度低下が激しいので、これまで記述したものよ
り、土中に潜る依存度が高いです。温度変化の激しい地域の個体も同様だと考
えます。まだ潜るほどではないような気温でも、より温度の安定した土中にい
ることにより寒い地域で生き延びたのではないかと考えています。
 ですから冬眠のきっかけは少し分かりずらいと思いますが、このような個体
であれば問題なく冬眠できると思います。
 生息域を調べれば冬眠形態の予想がつくと思います。(私が海外のサイトを
よく見るのは生息域のフィールド調査を記載しているものがあるからで、とて
も参考になっていました)

「バイタシェル・賛否両論」

成分:ひまわり油、ココナッツオイル、やし油、オリーブオイル、グリセリン、
   ラノリン

<賛成派>
 塗っていて、だんだん甲羅が美しくなっていくのが楽しい。リクガメの世話
 の中で一番楽しい時間。
 ※使いすぎても害にはならない(そうです)。

<反対派>
 甲羅にぬる保護クリームは体に悪いのでやめるべきである。
 甲羅の成長していく部分に膜をはることで細胞が死滅し,ダメージを与える
 そうです。このクリームだけで弱ってしまう場合もあるそうです。また、粘
 着性がある油脂であるため,汚れの付着を激しくし,不衛生になることがあ
 るようです。

「昼夜の温度差に対する意見」

<Answered by D氏>

 昼夜の温度差は,基本的には必要ない。とくに小さな個体にとっては、いい
ことは何もない。

 夜間温度を下げることにより内臓の疲労を防ぎ、寿命が延びるということが
あったとしても、寿命がくる前に呼吸器感染症などで死んでしまっては意味が
ありません。飼育下で温度差をつけるということは、保温機器によって急激な
温度の変化を体験させるということにもなります。自然界の温度変化は、カメ
自身が快適な温度の場所を求め地中にもぐるなどできるため、実際には非常に
緩やかなのです。

「ロシアリクガメ偏食対策」

<Answered by Z氏>

@自然下で冬眠するロシアは冬前に多食します。
 飼育下では冬眠にあたる期間中、細食になります。(我が家でも経験済み)

A”温浴後 ”の葉野菜給餌を続けます。(この間 人工飼料は絶対に与えな
 い)

B葉野菜は切らずに、茎のまま与える。
 傷ついた葉のマグネシウムからエチレンガスが出て、時間経過とともに一切
 受け付けなくなります(毎回新しいものを与えましょう)。

B粉末カルシウムを嫌う個体もいますので、段階的に増やしていく。

C夜の給餌は、睡眠後も胃中に食物が残り、夜明けの低温時消化不良をお越し
 ますのでやめましょう。下痢の原因になります。

Dケージ内の水入れを撤去します。

E野草のノゲシを試してみてください。

以上で改善できない場合には、獣医さんに相談しましょう。

「ロシアリクガメ:ダンゴムシ捕食」

<Answered by K&K氏>

ダンゴムシやミルワームを凄い勢いで食べます(嗜好性高し)。
あの嗜好性の高さを見ると、自然下でも食べてるとしか思えません。

「ロシアリクガメ:冬眠事例」

<Answered by N氏>

飼育環境:90センチ水槽
     爬虫類マット(深さ:5センチ
     石型ヒーター
     ミニレフ球(30W)
     UVB蛍光灯

秋になると徐々に、エサを食べなくなり、11月の後半くらいから、カメが床
材を掘り返しているので、「冬眠だな」とわかりました。その時の室温などは
不明。
しばらくして、動かなくなりますので、様子をみて、ライトは消して、ロック
ヒーターだけつけておきます。あとはそのままです。
潜っている時間が長くなってきたら、蛍光灯のみにして、冬眠に入ったら、す
べて消します。

・冬眠までの移行温度
日常の管理は、20〜22度の範囲。冬眠させるために、人の手を加えること
はありません。あくまでも、その時期がきたら自然に冬眠という状態になって
いくようにしています。だから、変化なしです。

・冬眠までのエサ

完全に冬眠するまで、しばらくは、潜ったり出たりしているので、様子を見ま
す。これは、経験とカンですね。エサは、しばらくの間は置いておきます。

・冬眠中の温度

保温電球などを消した時点で、10〜12度です。

・冬眠を覚ますまでの移行温度

カメが、覚めるまで変わりません。

「ロシアリクガメ:冬眠?事例」

<Answered by M氏>

去年(2000年)の6月からロシアリクガメを飼い始めました。
去年の11月初旬くらいから、餌をほとんど食べなくなり、シェルターの中で
寝てばかりいるようになりました。そして1月末までずっとそのままでした。

飼育環境は、室内で、90cm水槽使用。床材としてコーンを砕いたものを3cm
ほど敷いています。保温はヒヨコ保温電球で100Wと20Wとピタリ適温です 。
それと、ライトにはアサヒサンランプ25Wを使っています。
それで大体18〜20℃を保っていたら、冬眠したような感じになってしまい
ました。

2ヶ月も寝ているので、冬眠と呼ぶことにしました。

「ギリシャリクガメ:CB赤ちゃん成長事例」

<Answered by M氏>

ギリシャリクガメのCB赤ちゃんの成長は、以下の通り。

2000年 7月17日/生まれてすぐは、甲羅が丸まってるので直線甲長3.5cm/15g
2000年 8月24日/  5cm/30g
2000年 9月 9日/  5cm/38g
2000年10月 9日/5.6cm/45g
2000年11月23日/6.8cm/70g
2001年 1月24日/7.3cm/90g

※1番大きい子の記録

「鼻水に対処対する見解」

<Answered by t氏>

季節の変わり目でわ、「暖かくすればー」ですみますが、今(6月中
旬)は、暑いぐらいです、
湿度を上げておられるようなので、良く獣医さんが、湿度を上げるよ
うにといわれるようですが、私は、どうも湿度を上げると、ぐったり
するように思います。それに餌も腐るのが早く、細菌にやられやすい
し、こう言うところは,ハコガメ類と違ってデリケートですよね。
ハコガメ類は腐ったものもいってしまうが、食べたり食べなかったり
と、違う意味でデリケート(話がそれてる)。
乾燥気味にして、鼻がたれていると、喉が乾くようなので、水入れを
常設するか(普段、水など飲まないやつでも、鼻が詰まって、ごくご
く飲んでくれる時がある)、湿度が上がってしまったり飲まないよう
な場合には、温浴の回数を増やすなどして、普段は、この時期は、乾
燥気味ですっきりしたほうが良いと思います。梅雨に入るとじめじめ
しますし、大変ですが。
私の勝手な意見です、何の根拠も無いので、間違っていたら誰か教え
てください。

「ロシアリクガメ:屋内/屋外越冬比較」

<Answered by t氏>

5月に室内越冬させたホルスを屋外飼育に切り替えたのですが、ここ
にきて夜に冷え込み、昼に充分温度が上がらず2匹が体調を崩し治療
中です。屋外越冬させた2匹は問題ありません。
屋外越冬は、車庫の軒下の雨のかからない所に、深さ40cmほどの
コンテナボックスを埋め込み、中に赤玉土を入れ、さらに雨がかから
ないよう屋根をつけたものの中でした。
4月下旬には自分で這い出してきて、最初は小一時間ほどバスキング
を楽しみ、また戻りという感じでしたが、5月の中旬頃からはそこに
生えていたタンポポをかじるようになりました。
当たり前の事なのになぜかとてもたくましく見えましたよ。

「目を開かない個体の対処」

<Answered by t氏>

テトラ・アイリンスを点眼して、開いたところにアイクリアを点眼で
す。ビタミン不足でもおこる場合も有るので、ビタミン補給をさせま
す。ビタミンの多い餌を与えるのは当然です。

この方法は、冬眠明けの目を開けにくい個体でも使います。この前は
、開かない個体開けさせると、白い膿のような塊が出てびっくりしま
したが、出してしまうと全然平気で直りました。

<ヒラオリクガメの事例>(Answered by D氏)

ヒラオを数頭飼育(あと2ヶ月で1年になります)していますが、こ
こ1〜2ヶ月うち(8〜9月)で4頭に同様な現象がありました。う
ちの場合の原因は湿度不足で、3日間旅行に行った際に、湿度が低く
なってしまい、目が開かなくなったようです。この場合ヒラオ自身の
代謝が落ちているようなので、1日〜2日代謝を高めるようにすると
完治しました。代謝の上げ方ですが、プレートヒーターの上に大きめ
のバットに土を入れたものを置き、そこに表面に水たまりができるく
らいお湯を入れ沼のような状態にしています。その上にヒラオを置き
ます。多分湿度は90%〜100%です。大体半日で、表面の水たま
りがなくなるので、なくなったら同じようにお湯を足します。この方
法で1日〜2日でうちの4頭は元通りになりました。復活後に目に薄
皮のようなかすが付着していて、開けずらそうな場合には、綿棒等で
ふき取って上げれば大丈夫だと思います。ただし、うちの場合は目が
赤いということはなかったので、心配なら病院に行った方が良いと思
います。

「ヘルマンリクガメ:CB個体の繁殖能力の疑惑」

<Answered by ?氏>

ヘルマンリクガメのCB個体の雌の繁殖能力がないと言う話題がでて
いますが、そんなことは全くないと思います。日本に輸出している欧
米のブリーダー産のCBが、欧米の愛好家の元で問題なく繁殖に成功
しているというのは珍しくないようです。我が家ではこの3年ヒガシ
ヘルマンリクガメで受精卵を得ています。雌3雄1とも日本で幼体か
ら育ったCBで、メス2個体が産卵しています。昨年は孵化した卵も
あり、今年も発生が進んでいる卵があります。また、ネット上で成功
を報告している人はほとんど知りませんが、ネットをやっていない人
で繁殖させている人を数名知っています。繁殖しないのはCBだから
ではなく。飼育法の問題でしょうか。ちなみに家では、冬眠ないし2
〜3ヶ月沖縄本島での屋外クーリングで成功しています。今のところ
その期間の死亡はないです。

(輸出について)
輸入枠の設定があるのは原産国の場合で,そこからWCが輸出されま
す。輸入枠の中にCB個体を含めているケースもありますが、少ない
です。また、昨年の輸出枠で翌年輸出したりすることもあります。輸
出枠の数はしばしば守られておらず。過剰輸出で公然と非難されてい
る国もあるそう。
非原産国からの輸出(CB個体や中間貿易)はこの数には含まれてい
ませんし、当然ながら大量の密輸が行われています。また、分布しな
い国が輸出枠を確保し、自国産として輸出しているケースもあるそう
です。さらにある国へ他国から密輸し,そこのCB個体として再輸出さ
れるケースもあとをたたないそうです。
例えば、合法的に原産国からアメリカ等の輸出業者が輸入したWCの
アカアシガメを、日本に再輸出する場合やアメリカで養殖されたCB
のアカアシガメを日本に輸出する場合、アメリカは輸出枠を確保して
いる必要はないのです。
なお、CITESでは加盟国の非加盟国からの該当種の輸入は原則禁
止ですし、日本では輸入許可はとれないそうです。非加盟国自体が非
常に少ないです。

「ロシアリクガメ:冬眠事例」

<Answered by h氏>

2回の冬を無事越しました。うちでは冬(12月〜3月)は冬眠させますが
、その他の期間はベランダに出しっぱなしです。
冬眠後、リクガメフードは一切食べなくなってしまったので、野菜と野草の
みをエサにしています。

11月の半ばになって最低気温が10度を割るようになったら、カメを家の
中に入れます。水槽または大きめのプラケに床材として砂をいれ、カメをそ
の中にいれて室温のまま暫く放置して腹の中のものを全部排泄させます。
この間はエサもやらず、ホットスポットやヒーターも点けません。
腹の中がカラッポになったら、プラケに床材とカメを入れたまま、室温が低
く安定した部屋に移動させます。室温が中途半端に高いと体力を消耗してし
まいますし、氷点下にまで下がる場所は殺してしまう危険があります。10
℃以下で安定している場所を探して下さい。

冬眠中は乾燥しすぎで脱水症状を起こす心配があるという話を聞いて、1年
目は水入れを入れましたが、カメが動いてこぼしてしまうこともあるため、
2年目は入れませんでしたが問題無く乗り切りました。
4月になったらカメを起こして、温浴させて水分補給をさせてからベランダ
に出します。

「ギリシャリクガメ:亜種判別の困難さ」

<Answered by Nさん>

人から間接的に聞いた話なんで、細かいニュアンスは違うかもしれないんで
すが、クリーパー誌等で有名なY氏によると、ギリシャリクガメの色模様っ
てほとんど関係ないようです。

第一椎甲板の形とか、太股のトゲとか、足の裏の形?とかなんか、その辺が
ポイントらしいです。うちのは、みんな甲羅の形も色も模様もばらばらなん
ですが、上ので見ると同じタイプになるらしいのです。

「沈降炭酸カルシウム」

<Answered by Mさん>

沈降炭酸カルシウムは軽質炭酸カルシウムとも呼ばれ、石灰石を焼成し化学
的に製造した炭酸カルシウムのこと。試薬の炭カルとは異なり人間に投与す
るために作られるもので、身近なところでは胃薬などに含まれ胃酸を中和す
る役割をします。というわけで試薬の炭カルよりも好ましいかも知れません。

Top Page

Copylight(c) 2000-2003 Outdoor Life Style Directions ,Fukuoka ,Japan. All rights reserved.