Tortoise Garden

「Marginated Tortoise」
(マルギナータリクガメ ケアシート)

Marginated Tortoise(Testudo marginata)〜マルギナータリクガメ/フチゾリリクガメ〜ギリシャに生息するマルギナータリクガメは、地中海リクガメ属の中で最も大きくなるリクガメで、その大きさは325mm(SCL)、体重は4.5kgに達する。この種の名前は、背甲の後方が丸く反って広がることに由来する。その甲羅の形状は、雄雌ともに見られるが、とくに雄の方が顕著である。私たちの個体の中で、そのスカート(甲羅が反り広がっている部分)は、個体のサイズに比例して、さまざまな大きさと形がある。雄個体のある一頭は、かなり反り広がっている。この甲羅の後方部分は別として、アダルト個体の形状は長く、背甲を上から見ると、長い卵のような形をしている。背甲の全体的な色は、チャコールグレイで、それぞれの甲板の中央にはベージュの部分がある。しかし、このベージュの部分は、年齢を重ねるごとに次第に小さくなっていく。腹甲には、アダルト個体でも、ベージュ色の中に、濃い茶色の逆さまの三角形の模様がペアで並んでいる。アダルト個体の陽にあたる露出した皮膚の部分は、暗い灰色になるが、足の付け根などの柔らかい皮膚の部分は、クリーム色からゴールデンイエローのような色のバリエーションがある。若い個体は非常に魅力的である。それぞれの甲板は中央部分は明るいベージュ色で、成長に伴って、その周りを次第に暗い色の成長線が囲んでいく。彼らの皮膚はクリーム色だが、成長するにしたがって、露出している部分は黒くなっていく。アダルト個体のように、彼らの腹甲には、逆三角形の模様がペアで並んでいる。その模様は成長にともなってよりはっきりしてくる。Hibernation(冬眠)私たちが飼育しているマルギナータリクガメの個体群には、健康維持と多産のために冬眠が必要不可欠であることがわかった。9月の終わりに十分な体重があって冬眠に適しているかどうかをすべての個体についてチェックを行う。ヒートランプの点灯時間を短くすることによって、わずかに気温を下げて、完全に空腹(胃の中をからっぽ)にするために、一カ月間断食を行う。その期間が終わると、ヒートランプ類をすべて撤去し、屋内のケージへ藁を入れる。これはリクガメたちが堀り進む欲求を満たしたり、落ち着かせたりするためである。Once torbid(?どなたか訳を教えてください)、それぞれの個体をメンテナンスするために、それぞれを専用のネズミなどの動物に食い破られない断熱冬眠箱に移し、藁を満たして、パッキングする。この箱を5〜10度の間で管理でき、凍る危険性のない環境で保管する。冬眠はいつも11月から3月まで続く。その間、毎月一回、個体のチェックを行う。彼らは気温が12度を越えると起こされる。温浴をし、ヒートランプ類が完備された屋内ケージに移される。彼らの食欲は、すぐに元通りになる。私たちは、水分補給のためにサニーレタス(彼らの大好物)を食べさせる。この水分含有率の高い食べ物は、それぞれの個体が、冬眠の間に体内に蓄積された毒素(尿酸等)を排出するのを助ける。彼らが温浴の時には、嫌々ながら水を飲むのを見ているので、サニーレタスの方が効果的だと思う。Management(日ごろの世話)私たちが飼育しているマルギナータリクガメの個体群は、世話をするだけ期待に応えてくれるペットであることを証明してくれた。大胆で人なつっこく独特の性格を持った連中である。私たちのもっとも年をとっているマルギナータリクガメは、約40歳である。きちんとした設備があれば、環境に順応じ、さまざまな植物を餌として受け入れる飼いやすい種のリクガメである。私たちは、イギリスの過酷な寒い夏の気候の時のために、バスキングライトを設置した屋内ケージを用意している。この四半期(3ヶ月間)彼らは南向きの入り口を開けたままの小さな温室に自由に行き来できるようにしており、これにより、天然の日光浴の機会を供給している。彼らは広い牧草地へも行くことができる。そこでは、様々牧草(時として、他の地中海リクガメの仲間は嫌々ながら食べているように思える)、タンポポ、オオバコ、クローバーなどを食べることができる。ここはまた、石灰岩と地中海地方の植物で造園されている。ウチワシュロ、サボテンなどの多肉植物、ラベンダー、ローズマリー、水平トショウ(杜松?)などが植えられている。私たちの個体群では、雄のアダルト個体を分けて、他の飼育環境で飼育している。これは、雄がしつこく交尾のために、雌個体に攻撃し、雌のストレスが大きいからである。この雄のアダルト個体を個別に飼育する方法は、個体の状態を維持し、繁殖に向いている雄個体をチョイスするのに好都合である。Breeding(繁殖)私たちは、キチンと飼育されれば、私たちの個体がたいへん容易に繁殖することを立証した。アダルトの雄個体は、夏の間一カ月間だけ、アダルトの雌個体と一緒に飼育される、その間、雄が発情し攻撃的になり、雌にとって大きなストレスとなるためきっちりとした監視がなされる。それゆえに通常は、アダルトの雄個体は個別の設備にいるわけである。私たちの雌個体は、土と砂を混ぜた床材を敷き詰めた温室の隅の方で卵を産む。雌個体は、卵を産む前に落ち着かなくなり、体重が300グラムほど増加する。産卵は、主に、地面にフラスコのような形をした穴を掘り、午後行われる。産み落とされた卵は真っ白で、卓球のボールのような形状をしている。卵を産んだ穴は、すぐに埋められてしまうので、その前に卵を静かな場所に設置した通気性のよい孵卵器に移され、温度32度、相対湿度75%にセットされる。卵は平均して65日で孵化するが同じクラッチで5日程度の誤差があることがある。私たちは、マルギナータリクガメがとても多産で、12個以上のクラッチ(一度の産卵)で95%に近い孵化率であることを発見した。Breeding Marginated Tortoise(マルギナータリクガメの繁殖)あなた独自の繁殖プログラム確立の手助けのために、このページはマルギナータリクガメの繁殖の主な側面をハイラントで紹介している。繁殖と世話の詳細は、以前のページで議論されている。しかしながら、私たちは、もし冬眠期間も含めて年間を通して最適のレベルできちんと世話されるのであれば、この種が特によい繁殖種であることを発見した。アダルトの個体で、雄はとてもしっぽが長い。加えて、腹甲の表面が凹んでいて、甲羅全体の形状はより細長く、背甲後方の甲板はとてもひろく反っている。雌の場合、甲羅全体の形状はより丸っこく、背甲後方の甲板の反りは少ない。腹甲は、凹まず平らであるか、ごくわずかに凹む程度で、しっぽはずんぐりと短い。これらすべてが個体が雌であることを判断する信頼できる部分である。Incubation Procedures(孵化行動)産み落とされた卵は直ちに柔らかいブラシで綺麗にされ、鉛筆で日付や親などのデータを書き込まれる。卵はイギリスのCurfew Incubators社の爬虫類用孵卵器の中で保管される。卵は、メッシュの床の上に置かれ、温度32−32.5度、相対湿度70−80%で保持される。孵化は62〜72日間ほどで始まる。新生児は、殻を破ってから36〜60時間は殻の中にとどまり、ゆっくり殻を破っている。60−70日間の保温の結果、肺呼吸が確立され、幼いリクガメが殻を破って出てくるのである。鳥のように、この複雑な体内の連鎖反応は、殻を破ることが24時間以内という正確さで見積られることによって正確に予言される。この知識は、苦労している新生児の援助を容易にする。殻を破り始めてからおよそ36時間でリクガメの幼体が孵化を始める。これは折れ曲がった甲羅をまっすぐにし、外に向かって押すことによって、殻をさらに割り広げるための期間である。産まれたばかりの新生児は、最初からマルギナータリクガメの特徴を呈している。折れ曲がった腹甲には、すでに独特の斑紋がある。腹甲に残っているヨークサックは、はっきりと見てとれる、これは24時間後にはお腹の中に引っ込んでしまう。孵化後直ちに、新生児たちは孵卵器の中のクリーンなティッシュペーパーの上で休息させる。これは、甲羅が通常通りまっすぐに伸びることを補助することとお腹(お臍)からばい菌が入り病気になることを最小限にするためである。この若いリクガメたちは、約30mmの長さで、体重が14グラムほどである。孵化後一週間経った若いマルギナータリクガメは、ヨークサックが完全になくなり、折れ曲がった甲羅も完全にまっすぐになり、バスキング(日光浴)と食事の日常の行動パターンが確立されている。若いリクガメたちは、最初に毎日温浴をさせ、毒素(尿酸等)を排泄するのを補助するとともに、水を飲む機会を与えるようにする。(by Tortoise Trading Post)


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