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「子どもたちが財産だ」
環境教育はどんな国の、どんな生活レベルの人たちにも平等に行われること
が理想的だ。
人間は創造する文化を持つため生物であるがゆえ、地球上の他の生物と違っ
たレベル(決してハイレベルとは言えないが)で進化してきているわけだが、
元来、地球の環境を破壊する方向に創造進化しているケースが多い。
しかし、本来、ボクたち人間が長い年月をかけて築き上げた政治的、経済的
に安定した社会(必ずしも安定しているとは言えないが)の中には、生態系の
バランスがとれた自然があるべきだと思うのだ。自然と共存しているという自
然との一体感が感じられる豊かな自然環境を残していきたい、いや、残すこと
が地球上で生活する生物の一種として当然の義務だと思うのだ。
しかし、ここで問題がある、安定した社会で多くの愛に育まれて生活し成長
している子どもたちはまだいいのだが、局地的に不安定な社会で虐待されて心
に傷を負った子どもたち、周囲の環境のせいでゆとりを持てない育ち方をした
子どもたちは、大人になっても、環境を愛するなんてことはできないのではな
いか?ということだ。
昔の人たちは、「勉強する暇があるなら、仕事手伝いなさい。」というよう
なことをごく普通に経験している。そんな時代の人たちは、きっと自然をゆっ
くり観察し、思いやる時間なんてなかったはずだ。だから、公害なんてものが
起こったのかもしれない。そんな大人たちの時代が、あなたの生活している今
だ。
だから、本当に環境を守っていこう!と決意するのであれば、環境を人間の
財産として維持していくのであれば、まずは子どもたちのことを財産と考えて
愛情を持ってちゃんと育んであげなければならないと強く思う。
(2000.02.01(Tue.) Written by Nobuhiro Akashi)
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