Tortoise Garden

エミスムツアシガメ 飼育メモ



『エミスムツアシガメのエムちゃん』

私は、エミスムツアシガメのエムちゃんを飼い始めてもう25年近く経ちます。カメ飼育 歴は26年以上です。
最初、コモンスナッパ−を何も知らずに、近所の熱帯魚専門の小さなペットショップで衝 動買いしたのが、きっかけです。

当時は全く知識が無く、買ったショップのオーナーも「水ガメでは無いから、ケージに入 れていれば良いよ」と、いった酷いレベルでした。全く食べないので友人に相談したら「 カメは水が必要だよ」というので、水槽に移しました。その友人もカメの知識があった訳 ではありません。(後々で聞くとリクガメの飼育方法も知りませんでした) このままの 知識では不味いと思い、専門書を買い集め必死で勉強しました。
そしたらびっくり!危険なカミツキガメだったのです。どんどん成長しブラックタイガー を何匹もパクパク食い、成長も早くこれは問題あり! 専門のショップにもらって貰いま した。

以来どんどんリクガメに、はまり現在まで延べ12〜3種類30匹は、飼育しております。
なかでもエミスムツアシガメは一番飼育したいリクガメでしたが、東京近郊のあらゆる専 門のショップを回りましたが、ほとんどいなくて販売していても身動き取れないほどの狭 いケージに入れられたり、おそらく現地で木か何かにつないで飼育していたようで甲羅に 穴が開けられていたりで散々でした。

その頃は毎日カメの事が頭から離れず、勉強の甲斐があり飼育知識もかなり理解でき、こ れなら、憧れのエミス飼育にも挑戦できるぞ! 仲良しになった専門店のショップのオー ナーに相談したところ、「ちょっと変わり者のオーナーだけど知識はピカイチでエミスム ツアシガメの幼体を2匹買いこんでいるから、売ってくれるどうか判らないけど、聞いて みますよ」答えは「そんなにエミスを探しているなら、譲ってもいいよ」という事でした。
早速、ある程度お金を用意してそのショップを訪れました。

ある日、訪れると古びたマンションの1Fがお店?でした。店のガラス戸には張り紙があり 、見学お断り! 御用の方は電話下さいと、もちろん時間も約束していたのだが、不在だ った。連絡すると「直ぐに行きますから」現れたオーナーは、ごく普通の人で「天気が良 いのでカメを日光浴させていました」と。 狭い部屋はカメが綺麗に展示されているわけ ではなく、値は書いていないし所狭し、と衣装ケースが山積みになっていましたが、全く 臭く無く、すごく管理が行き届いている感じでした。もちろん器具や餌類も販売していま せんでした。

「先日、生まれたばかり」と言って最上段の衣装ケースを引っ張り出して、かなりの数の ケズメリクガメの幼体を見せてくれました。そしていよいよエミスムツアシガメの登場!  それは,それは綺麗な甲羅の10cmくらいのエミスの幼体2匹でした。「どちらでも良い から選んでください。もう3年程飼いこんでいるから虫もいないし、食もあるから状態はか なり良いですよ。日光欲と温度、湿度は気をつけて下さいね」 凄く迷いながら1匹選ん だ。なぜならどこから見ても双子のようだったから(笑)  餌や更に細かい注意点を聞き、 支払いを済ませ(かなり高かった)夢のようなショップだったなあ〜いや、ショップとい うより非常に知識の高い人の趣味の延長という感じだったなあと思いながらエミスの入っ た小さな箱を大事に抱えて自宅に戻り、用意していた水場も設置したケージに入れ、その 日はじっと観察していました。こいつは頭良さそうだし、絶対に長生きさせんといけない なあ!と覚悟したものでした。環境にも早く慣れ、さほど神経質にならずとも食欲もあり 育ってくれたように思います。今から思うとエミスを手に入れた日の出来事は映画のワン シーンのようでした。あんなに緊張して買い物したのも初めてだった。考えてみたらあれ から20数年か、多くのリクガメは亡くなってしまい、優秀なショップのオーナーも、4 〜5年後に販売禁止の爬虫類を販売しテレビのニュースで流れたくらいの事件で逮捕され 今はどうしているやら?

現在は、リクガメ3匹(エミス、ヒョウモン、ホルスフィールド)クサガメ1匹、ニホン イシガメ6匹、バーバーチズガメ1匹を飼育しています。

エミス、ヒョウモンは部屋で放し飼い、マンションの1Fなのですが、小さな庭がありカメ 用のスロープを設置してあり自分で天気が良いとスロープから庭に出て雑草を食べ一人で 日光浴して夕方になるとスロープを上り部屋に戻ってきます。排尿、排便の為、1日1度 30〜35度くらいのお湯で温浴させています。時々、部屋で漏らしたりもしますが、ま あ愛嬌という事で。

 メインの食事は一日夕食のみ。夏場は喉が渇くだろから昼間にオヤツ程度、レタス、キ ャベツなどをあげています。エミスには鳥のささみを軽く茹でてあげたりもしていました が、喉に詰まらせたり吐き出したりしたので、今は完全に草食です。キャベツの緑のとこ ろ、菜の花、ツルムラサキ、モロヘイヤ、ニンジン、ピーマン、レタス、トマト、バナナ 、キノコ類、クローバーなどの草などを4〜5種類与えています。 エミスはヒョウモン に比べ草に近い物が好みのように思います。小松菜、青梗菜はあまり好きじゃないようで す。何もなければ仕方なく食べていますが。週に一度くらい水カメのエサ、レプトミンを 少々混ぜています。 個体差もあるかと思いますが、とにかく暖かい時期は凄い食欲です。

体甲43cm 体重17.5kgです!かなり重いです。

エミスムツアシガメはどんな専門書を見ても飼育難易度の高くなっていますが、個体が良 かったのか、ホシガメやヒョウモンの方が自分としては難しかったです。

名前を呼ぶと振り返るし、ヒョウモンが近付くと首を縦に振りウ〜ンウ〜ンと怒ります!  それが感情を表に出すと云うか、かなり面白いです。そして他カメに比べ睡眠時間が異 常に長いです。良く食い良く寝るのが長生きしてくれている理由かも知れませんね。あと 、夏場どんなに暑くてもクーラーをつけません。カメ以外、インコも居ますので動物中心の 生活が良かったのかも知れません。人間は大変ですが(笑)


今日も天気が良く、日光浴してお風呂に入り、いっぱい食べて寝床に戻っていったところ です。是非興味のある方はアジア最大の魅力的なリクガメ、エミスムツアシガメ飼育に挑 戦して下さい!

※アイスくん様、メモのご提供ありがとうございました。



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